こんにちは。今回はTOEIC300点でも英語を使って仕事ができる方法を紹介したいと思います。私は現在、海外営業部に所属しています。顧客とのやりとりはすべて英語で、メール、電話会議、資料作成、
ミーティングをこなしています。私は英語が得意なわけではなく、入社時のTOEICは300点ほどでした。このTOEIC 300点のレベル、あるサイトで調べたところ高校生レベルの英語はかなり怪しく、中学生レベルの英語を理解できているかどうかのレベルとのことです。実際、入社したときには仕事が英語だらけ、周りはTOEIC700点みたいな人ばかりで、混乱と焦りで会社に行くのがイヤになっていました。
でもやっているうちに大事なことは英語ができるかどうかではなくて、コミュニケーションだということに気づきました。いままで特別に英語学習をしてきていませんが、いまでは顧客から「説明が非常にわかりやすい」と評価してもらえるようになりました。TOEICの点数が低くても成果を出せているのには、英語でのコミュニケーションのコツがわかっているからです。そのコツさえわかれば、英語ができない部分を十分にカバーできますし、周りからの信頼も得ることができます。海外営業9年の実績から、英語が苦手ない人向けに英語でのコミュニケーションのコツを紹介したいと思います。
想定する読者
- 仕事で英語を使わなければならないのに英語が苦手な人
- TOEICの点数は高いのに仕事でうまくコミュニケーションが取れない人
このブログから得られること
- 英語でのコミュニケーションのコツがわかる
- 仕事で英語を使う場面になっても、こわくなくなる
ブログの信頼性
- 私は海外営業部で9年の実績があります。
- TOEIC300点で海外営業部に配属、いままで特別な英語学習していません。
- 顧客とのやりとりはすべて英語、日々英語でのメール、電話会議、資料作成、ミーティングをこなしています。
- 顧客から「部長クラスのミーティングに出席してほしい」と信頼を得ています。
ビジネスで英語がつかえなくて困る場面
ビジネスで英語を使うケースはいろいろありますが、ざっくりこんな場合かなと思います。
- 「英語が苦手なのに海外営業に配属された」
- 「海外企業と新たに取引をすることになった」
- 「海外企業向けに英語版のプレゼン資料を依頼された」
このようなケースは英語が苦手ない人にとってはむちゃぶりでしかないのですが、輸出関連企業や海外を相手にしている企業で働いている人にとっては高い確率でありうる話です。昨今は市場が全体的に人手を求めている状況で、英語ができる人材を外部から確保するのは難しい状況であることを考えると、「ジョブローテーション」ということで、急に英語を使う部署に異動させられるケースも考えられます。
英語が苦手な人にとって、英語を使って仕事をしなければならないのは苦痛でしかないです。
英語が苦手ない人がやってはいけない行動
英語が苦手なのに、英語を使って仕事をしなければならない状況にいたとき、冷静に自分ができることを見極めることが重要です。最初から苦手な英語でバリバリ仕事しようと思ってもムリです。
英語が苦手な人がよくやってしまいがちなのは、わかったふりをしてしまうことです。周り人が英語をわかっている状況の場合、だいたいは議論がどんどん進んでいき、自分だけ取り残されます。そして打ち合わせが終了したときに「結局自分は何をすればいいんだっけ?」とわからなくなるダメパターンです。
よくわからなかったけど、たぶんこういうことだろうと勝手な解釈で進めるのも迷惑です。なぜなら求めていたものと違うものが出てきたとき、相手にとって時間の無駄になるからです。
また外国人だらけのミーティングに一人で参加するのもやってはいけない行動の一つです。なぜならこうした状況で大事な決めごとを行うときに、自分の知らないところで大きな決定がなされてしまう可能性があるからです。そうなると責任は自分にもふりかかるので、外国人だらけのミーティングに一人で参加するのは避けなければなりません。
外国人とのビジネス(日本人ともそうですが)でわかったふりをして勝手な解釈で仕事を進めることは、自分にとっても相手にとっても不利益になります。
大切なのは・・・・・・・・
- 自分が英語ができないこと認識すること(勝手な解釈をしない)
- 相手にもそれをわかってもらうこと(わからないことは必ず聞く)
- 英語が苦手なことで生じるリスクを最小限にすること(一人にならない)
これが重要です。
英語力だけじゃ仕事は進められない
TOEICの点数が高いことが必ずしも外国人との仕事を円滑に進める能力とイコールではありません。私の周りにもTOEIC 700点以上の英語得意組がゴロゴロいますが、仕事の進め方や顧客からの評価がいまいちの人もいます。反対に英語が得意ではなくても仕事の完成度が高く、顧客からの高い評価を受けている人もいます。つまり、英語力が仕事を円滑に進めることと直結するわけではないのです。
英語ができる=海外の顧客相手に仕事がデキると勘違いしている人がいますが、そうではないと経験からいえます。
外国人とはいえ、言語が違うだけで喜怒哀楽のポイントは同じです。約束を破れば怒られますし、誠実に対応すれば感謝され、信頼につながります。信頼されるためには「英語力」よりも「会話力」を磨くことが重要です。
会話力を磨けばビジネスで通用する
冒頭でもいったとおり、私は英語が得意ではありません(TOEIC 300点)。でも毎日英語を使ってコミュニケーションをしており、顧客からの信頼も得られています。仕事での成果を出せているのは、会話力を磨いてきたからです。私がいっている「会話力」というのは主に4つから構成されています。
1つ目は、YesとNoをはっきりすることです。これは相手の言っていること(英語含めて)がわかっているか、わかっていないかを相手に伝えるということです。態度があいまいだと、相手も「この人私が言っていることをわかってくれているのかな?」と不安になってしまいます。英語がわからないということを伝えれば、もっと簡単な英語で、ゆっくりしゃべってくれます。外国人は相互理解を大切にするようで、こちらがわからないことを伝えてもムッとすることはなく、それどころか相手が理解できるよう努力してくれます。
日本だと繰り返し聞くことはなんとなく失礼だと思いがちですが、外国人とビジネスする場合はとても大切なことでむしろ歓迎されます。
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2つ目は、主張、理由、根拠で会話をすることです。これは論理的に話しをすることとイコールです。たとえば、顧客に製品Aをすすめたい場合は次のようになります。
- 主張(いいたいこと) =製品Aがおすすめです
- 理由(なぜそう思うか) =御社が提示した予算内におさまるから
- 根拠(理由をささえるデータ)=製品Aの価格と予算の比較
日本語なら論理的になってなくても会話をする中で説明することができますが、英語が苦手な場合はそうもいきません。外国人は主張を先にいう傾向が強いです。なので相手にもそれを求めてきます。いいたいことがきちんと伝わるように主張、理由、根拠の順で話をすることを意識することが大切です。
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3つ目は、説明や答えを簡潔にすることです。英語が得意な人によくありがちなのですが、説明や質問されたことへの答えをダラダラと話してしまうことがよくあります。英語が得意・苦手にかかわらず、相手がほしい情報を簡潔に伝えることはビジネスを行う上で大切です。なぜなら、時間は限られていて、その中で成果を出す必要があるからです。
英語が苦手な人ほど説明や答えを簡潔にまとめることが大切です。たとえば、Yes / Noで答えられる質問であればYes / Noで答える。理由を聞かれた質問(Why….?)ならばその理由を説明する(Because…)といったところです。基本的にはワンフレーズで答えるようにするとこちらも楽ですし、相手も理解しやすいです。こちらの答えた情報で足りなければ、相手は別の質問をしてくるので同じようにワンフレーズで答えればOKです。
4つ目は、視覚的にわかる資料にすることです。英語が苦手な人が英語で相手に説明するのには限界があります。とくに少し複雑な内容を説明するときは、英語が得意な人でも説明するのは難しいと思います。そんな時はパワーポイントをつかって視覚的にわかる情報にすると相手の理解も得やすくなります。私も経験あるのですが、ちょっと複雑な内容を説明しなければならないミーティングがあって、始めは資料に英語の説明文をたくさん書いて説明しようとしましたが、どうもウケが悪いように感じたので英語の説明文をすべて削除してグラフにしてみました。顧客に説明しにいったところ、私は何も説明していないのに「とても分かりやすい、理解した」といわれました。
視覚的にわかる資料にすることで、資料が自ら語ってくれるのです。英語が苦手な人は、「うまく説明できないけど、資料をみればわかります」ぐらいの気持ちで資料作成すると説明がラクです。
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まとめ
- 英語が苦手でも、外国人相手に仕事はできる
- ビジネスで重要なのは英語力よりも会話力
- Yes/ Noをはっきりとし、論理的かつ簡潔に考えをまとめる
- 視覚的にわかる資料を心がける