【合格の秘訣】大学受験で大切なのは勉強方法だけじゃない!

みなさんは人生で何回受験をしたことがありますか?いまや幼稚園から受験なんてところもあるようで、人生に何回受験するんだというぐらい、受験をする機会はたくさんありますね。

受験は受ける人もいれば、落ちる人もいます。私は大学受験で合格とその数倍の数の不合格の経験をしました。大学不合格から得た反省点をお伝えすることで、これから大学受験に挑む人たちの助けになればと思います。

 

大学受験の反省

基礎固めが不十分

過去問ばかり解いて、点数が伸びないと嘆いている人はいませんか?

実は私もその一人でした。私は現役時代に基礎固めをせず過去問ばかりを解いていました。当然のことならがら、答え合わせをしても何が間違っているのかわからず、同じような問題で何度も間違えてしまいました。

基礎固めというのは、定番の問題の解き方を覚えることです。過去問は本番前の練習であるはずなのに、私はそれを問題集のような位置づけで活用してしまっていました。何度もやっているうちに答えを覚えてしまっているので「できた気になってしまっていた」。これが一番の反省でした。

どの科目についても、定番の問題がちりばめられた問題集が発売されていると思います。それを1冊完ぺきにマスターしてから、過去問で練習をすることが基礎固めにつながると思います。

苦手科目に時間をかけすぎた

苦手科目の点数がなかなか上がらず、でも勉強せざるを得ない人はいませんか?

国公立志望だと、私立受験と違ってまんべんなく勉強することが求められます。文系でも数学を勉強しなければならないし、理系でも社会を勉強しなければなりません。人にはどうしても「不向き」というものがあります。苦手な科目の点数を上げるためには、得意科目の何倍もの時間と労力が必要です。

受験生にとって、時間はとても貴重です。5年かかって受験するのであれば苦手科目に十分な時間をかけられますが、基本的にはみなさん1年しか時間をかけられないと思います。

私の意見は、苦手科目をあきらめて作戦変更するのも手だと思っています。たとえば、国公立から私立に変えるとか、志望校のランクを引き上げるとか。

作戦変更するタイミングは、具体的には9月ぐらいがいいかなと思っています。理由は夏休みというまとまった期間で勉強した成果がでるのがそのぐらいのタイミングだからです。模試の結果で苦手科目の点数が伸びていなければ、作戦変更をして後半戦に備えたほうが、合格率はぐっと上がると思います。

志望校を戦略的に考えなかった

学年で下から20番をキープしているような決して頭はいいほうではなかった私ですが、志望校だけは国公立を狙っていました。センター試験をうけた結果、希望する大学にいくためには大逆転を狙うしかない状況でした。

ここで私は大きな戦略ミスをしてしまいます。最初に希望していた国公立にこだわったばかりに、その点数で狙えたはずのチャンスを逃していたのです。

今考えれば、受験勉強と並行して大学選びをしておけばよかったと思いました。たとえば、以下のような感じです。

・実力が100%出し切れた時の志望校

・実力が70%出し切れた時の志望校

・何らかの理由で全く実力が出せなかった時の志望校

状況に応じて柔軟に志望校を考えることができていれば、浪人することもなかったのかなと後になって思っています。(浪人したことは、精神面でいい経験になりましたが)

国公立の後期選抜を受けなかった

大体の人が、国公立の前期選抜で勝負を決めてきます。なぜなら、受かるか受からないかわからない点数で冒険する人が少ないからです。多くの人がセンター試験の自己採点の点数とにらめっこして、無難なところで勝負してきます。

私は志望校を選べるような立場にない、心もとない点数でした。それゆえ前期選抜では少数派の大逆転狙いでした。当然のことならば底力のない学力でしたので、逆転などかなうはずもなく不合格でした。

周りには私のように、学力不足で不合格になった人たちが何人もいました。早々に浪人を決める人、私立を受け始める人、後期選抜までがんばる人にわかれました。ここでおもしろかったのが、後期選抜まで頑張った人の多くは合格を勝ち取っていたことです。

私は現役時代も浪人時代も、残念ながら前期選抜で燃え尽きてしまい、後期選抜までがんばる気力を残していませんでした。実は私のように、国公立を志望していながらも、前期選抜で不合格になり、やる気を失い、後期選抜を受けない人がかなりの数いるのではないかと思っています。

国公立にこだわるのであれば、後期選抜まできちんとやりきることが合格を勝ち取るために必要なことだと思いました。

大学選びで大切なこと

志望校を選ぶときに、みなさんはどんな基準で選んでいますか?やりたいことができる大学だから?偏差値が高い大学だから?

私は知名度のある大学、偏差値の高い大学にこだわっていました。それは就職に有利だと思っていたからです。

就職活動中、自分の大学が有利だと思ったことは一度もありませんでした。かといって自分よりも知名度の高い大学に行っている人が有利だと思ったこともありませんでした。私が受けた大手企業は、大学名では選考しないので履歴書に書かなくていいし、自分から公表しなくていいとまでいっていました。

社会人になると、同じ会社の中でも知名度のある大学出身者もいれば、名前の聞いたことのない大学出身者もいます。知名度のある大学出身者が役員クラスになっているかというと、そうでもありません。仕事ができる人が知名度のある大学出身者かというと、そうではありません。

結局、出身大学というのは社会人になってから一つのプロフィールに過ぎず、重要な情報ではないのです。重要なのは大学に入ってから積み重ねた経験値です。とくに「最悪の体験」と「心動かされる体験」をすることが社会人になったときに役立つと思います。

「最悪の体験」は苦しい状況に立たされた時に、自分は最悪の体験をしているからそのときと比べると大したことないと思える支えになります。

「心動かされる体験」はその後人生の指針となります。何か道に迷ったときに自分はあの場面で感動したな、とか達成感を感じたなとか、自分にとって心地いい状況は何かを教えてくれます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今振り返ると当時は見えなかった大学受験のときの反省点がみえてきます。これから大学受験を考えている人、今まさに受験真っ只中なひとにとって、私の経験が少しでも役に立てばと思っています。

・基礎固めをする

・戦略的に志望校を選ぶ

・「どこを出たか」より「最悪の体験と心動かされる体験」を